人生が変わるときは一気に変わる - 加賀百万石ですが何か?

人生が変わるときは一気に変わる

今日は金沢ではなく,多摩川沿いを下って行って羽田空港の近くに来たところの写真です。これはこれでなかなかいいところです。

今日はタイトルの通りです。最近僕の身に降りかかった,

  1. 転勤
  2. 今までに経験したことのないストレス
  3. 適応障害発症
  4. 休職

という人生の変遷についてです。

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大学までと社会に出てからのギャップ

社会人になるまでは,人生というのは既定路線で変わっていくと思います。

もちろん人によっては色々あって子供のころから激動の人生を送るような人もいると思いますが,多くの人は決められたルールによってゆっくりと人生が変わっていくのではないでしょうか。

小学校に入ったら6年後に卒業する。

中学校,高校は3年ごとに卒業する。

大学や専門学校はそれぞれ決まった年数を経たら卒業する。

ただ,社会人になると決まったタイミングで人生が変わるということが無くなります。

もちろん企業によっては,決まった年数で異動させてローテーションするなどあるかもしれませんが。

基本的には,突然事例がやってきて自分の意志とは関係なく,業務内容,勤務地,人間関係などが決められてしまいます。

僕が休職に至るまでの原因も,結局は業務都合による異動と勤務地変更が大きく影響しました。

僕の場合は,運悪く重なってはいけないストレスがたまたま重なってしまったことで,メンタルを崩してしまったのだと思っています。

その「重なっていけないもの」とは基本的に,

①勤務地の変更

②1人でSIerでの客先常駐

だと思っています。

勤務地を自由に選べないのは結構なストレス

まず①の勤務地の変更についてです。

僕は新卒時には東京の会社に就職して,そのまま4年ほどその会社で働いていました。

ただ,今後の人生をどうやって生きていこうかちゃんと考えてみたときに,地元に戻るということが僕の中では重要なことでした。

そのため,当時勤めていた会社を辞めて,地元にある今の会社に就職しました。

ただ,業務都合上やっぱり関東で仕事をする方がいいということになり,関東の方へ転勤することになりました。

通常の転勤であれば,休職につながるようなストレスというほどではないと思いますが,僕の場合は今後の人生を考えたときに重要な位置を占めるのが居住地でした。

そのため,転勤による居住地の変更というのはかなりのストレスを受けました。

もともと,もう地元に骨を埋めるつもりで僕は地元に戻ってきました。

友人や知り合いなどは全員関東にいますので,関東を去るということは人生の中でも比較的重要だといえるものをかなり捨てたことになります。

そのような大きな決断をしてまで地元に戻ってきたので,また関東に戻されるというのは,今後の人生の行く末や,自分の存在意義までも否定されるくらいに大きなストレスを感じさせるものでした。

客先常駐はやばい

次に②の1人での客先常駐についてです。

以前の記事でも書きましたが,僕はアダルトチルドレンだと思っています。

そういう診断が出たという訳ではありませんが,これに関しては明らかに当てはまっていて,自分でも「あ,自分はアダルトチルドレンだ」とすんなり受け入れることが出来ています。

そのアダルトチルドレンの一部の特徴として,

「人に助けを求めることができない」

「Noといえない」

というものがあります。

一緒に仕事をしているメンバーは遠隔地にはいましたが,実際に顔を合わせたことはありません。

チャットや電話などでコミュニケーションを取れるとはいえ,実際に会ったことがないとやはり助けを求めることは精神的になかなか難しくなります。

ただでさえ人に相談することが難しい性質であるのに,1人だけ客先にいてチームのメンバーに相談しにくいというのはかなり大きなストレスでした。

ただでさえ難易度の高い仕事であったのに,上手くメンバーとコミュニケーションを取れず,色々な仕事を自分で抱えてしまう状況になってしまったということがかなりしんどかったです。

また,客先にいるということはお客さんの要望(という名の無茶ぶりや無理難題)が大量に降ってくるということになります。

僕は人の要望に対して「Noといえない」性質ですので,この無理難題には基本的に応えていかなければならないと考えてしまいます。

そのため,やらなければいけないことはどんどん増えていきます。

当然納期は変わりません。

それなのに,人に頼ることはできません。

そうなると簡単に想像できる通り,業務負荷が高くなりすぎて最終的にはパンクすることになってしまいます。

このような背景があって,自分の中で仕事の制御ができなくなってしまったり,そもそも自分はどこで生きていくべきなんだろうと考えこんでしまったりと,公私に渡ってストレスがかかってしまって,今回休職という事態にまでなってしまったのだと思っています。

人によっては「負荷が高いなら相談すればいいだけじゃないか」と思うかもしれません。

頭では僕もそれは分かりますが,それでも出来ないんです。

人に頼ることが出来ない人に「誰かに相談すればいいじゃん」というのは,「陸上の大会でなかなか勝てないんです」と言っている人に「100m10秒で走ればいいじゃん」と言っていることと同じなんです。

それが出来れば苦労しねーわ。

そのやり方が分からねーんだよ。

という意味のないアドバイスをしているだけなんです。

人生は本当に何があるか分からない

少し脱線しましたが,そういう理由で今回の休職になってしまったのだと思います。

そして,このような事態になることは事前に全然想定出来なかったということが今回のタイトルです。

正直,自分が適応障害になったり休職したりするなんて,1か月ほど前まではまったく夢にも思っていませんでした。

ただ,この1か月で顧客の無茶な要望が途端に増えてきて,急激に業務量が増え,一気に自分というものが崩壊してしまいました。

人生が好転するときというのは,事前に準備していて,チャンスを逃さずに力を発揮できたときなのに対し,悪い方に転がるときというのは予兆もなく一気に訪れます。

しかも自分の選択ではなく,外部の要因によって環境が変えられたときには特に一気に転がり落ちてしまうものだと思います。

特にサラリーマンをやっている以上は,仕事内容や勤務地,所属部署(=人間関係)などが,自分の意志とは無関係に強制的に変えられてしまうため,今後の人生で何があるかは本当に分かりません。

本題とはズレますが,こういう意味だとサラリーマンって本当に安定した職業なのかなって疑問に思いますね。

給料という意味だと安定しているのかもしれませんが,それ以外の面ではかなり不安定な職業なんだろうと思います。

何とか対応策はとれないのか

もし,転勤の辞令が出ていたり,人事異動などによって人生が変わってしまう可能性がある状況にいる人は,自分はどういうストレスには強くて,どんな状況だと弱ってしまうのかを今のうちに整理しておいて対策を立てておくようにした方がいいと思います。

どのように対策を立てたらいいかは,人によってかなり異なると思いますので正直分かりませんが…。

ただ,どうしても無理だと思ったら全力で逃げてください。

別に仕事を放り出して帰ってしまえと言っている訳ではありません。(それはそれでアリだと思いますが)

本当に無理なときは,

「ストレスが高すぎて辛いです。」

「何かきっかけがあったら辞めるかもしれません。」

というようなことを上司に伝えればいいです。

僕はそんな感じで伝えました。

そうしたところ一気に事態が変わっていって,最終的に休職ということになりました。

会社は社員のことなんてまったく気にしてくれていません。

自分の身は自分で守るしかありません。

我慢して耐えても誰も褒めてくれません。気付いてもくれません。

無理なものは無理と言ってください。

それで何も対応してくれなかったら,そのときはバックレても構いません。

とにかく,誰かに迷惑をかけてしまうかもしれないとか,人の心配をする前にまずは自分の心配をしてあげてください。

自分を守れるのは自分だけです。

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