タイトルにある現在乗っているロードバイクはこんな感じのものです。
以前,クロスバイクを買ったきっかけについて書きましたが,今回はロードバイクを買ったきっかけについて書きたいと思います。
スポーツバイクに興味を持ったきっかけ
僕がロードバイクを買うきっかけになったのは,やっぱり先にクロスバイクを持っていたからでした。
「クロスバイクを買ったらすぐにロードバイクが欲しくなるよ」ということはよく言われていることだと思います。
ただ僕の場合は,クロスバイクを買ってからロードバイクを買うことになるまで意外と時間がありました。
僕がクロスバイクを買ったのは2014年の5月頃で,ロードバイクを購入することになったのは2017年の1月頃でしたので,3年近く間があったことになります。
ちなみに,クロスバイクは今はこんな感じです。ブルホーンになっちゃっています。
ロードバイクの前にまずはクロスバイクを買ったきっかけですが,あくまでも近所を移動するための交通手段のひとつとして自転車が欲しくなったということがきっかけでした。
日常の交通手段として使うのであればママチャリでもよかったのですが,何となくかっこいい自転車が欲しくなってクロスバイクにしました。
クロスバイクを購入した理由はそんな感じでしたので,購入後もロングライドに行くようなことは特になく,たまーに隣駅辺りまで買い物や遊びのときに乗る程度でした。
なんせ,クロスバイクを購入して2年ほどは自前の空気入れさえ持っていないような状態でしたので,いかに自転車に乗っていなかったかは簡単に想像できるかと思います。
初めてのロングライド
クロスバイクを購入して2年ほど経ったころ,以前からロードバイクに乗っている友人にサイクリングに行かないかと誘われました。
それまでにも何回か誘われてはいたのですが,その度に「いや,日常の足として買っただけだから長距離は別にいいよ」と言ってあまり乗り気ではありませんでした。
ただ,クロスバイクを購入した理由のひとつとして「運動になる」ということがありました。
クロスバイクを購入して以降,結局運動らしい運動というのはまったく出来ていなかったこともあり,このときに何となく「運動がてらサイクリングに行ってみるか」と思い,初めて長距離のライドに出かけることを決めました。
しかし,今までたまに隣駅に行く程度にしか乗っていなかったため,いきなりロングライドに挑戦するなんて無謀でしかありません。
そのため,まずは当時住んでいた川崎から横浜まで,練習ということで往復40km程度のサイクリングに出かけることにしました。
今でこそ「40kmなんてあっという間でしょ」とか「ウォーミングアップレベルじゃん」ということはできますが,初めて40㎞走った時は本当に辛かったです。
クロスバイクといえどママチャリと比べれば前傾姿勢がキツいので上半身が非常に疲れます。
さらに,40㎞も自転車の上に乗っているなんて経験がなかったので,お尻がめちゃくちゃ痛くなります。
慣れてしまえばどうってことないですが,慣れるまではこれがかなりツラいです。
そして最後のダメ押しとして,脚が攣ってしまいました。
ふくらはぎ辺りが攣ってしまうというのはよくあると思いますが,このときは太ももの内側が思いっきり攣ってしまいました。
経験がある人は分かると思いますが,太ももの内側が攣るとめちゃくちゃ痛いです。痛すぎて笑えてくるくらい本当に痛いです。
攣ったときは本当に家に帰れなくなるんじゃないかってくらい痛かったでし,なかなか痛みがひきませんでした。
結局しばらく休憩して何とか走り切ることはできたのですが,もうその日の感想は「ただただツラい」以外にありませんでした。
長距離ライドの”練習”でこのザマだったので,本番のロングライドは本当に心配しかありませんでした。
そして,40kmの練習を一度だけした状態で本番を迎えました。
本番は三浦半島を一周する100km程度のコースです。
心配はあるもののスタート時点ではまだ元気でした。このときのスタート地点は大船駅です。
ただ,スタートしてから鎌倉に抜けるまでに少しだけですが坂があるポイントがあります。
このときはこの坂を抜けた時点でかなりの体力を使い切っていました。
まだ走り出して20㎞にも満たない地点ですが…。
そんな感じで鎌倉を抜けてやっと海辺に出てきたという時点でもう「いや,100kmとか絶対無理でしょ」というくらいヘロヘロになっていました。
100kmなんて長距離は初めてなのでペース配分も分からず,そもそも自分がどの程度走れるのかも分かっていませんでしたので,ロードの友人の後ろを付いていくので精一杯でした。
そんな調子で走っていたので,当然僕だけペースがどんどん遅れていきます。
当時は体重もかなりあったので,特に上り坂になると一気に遅れていきます。
そのため,結局ショートカットを何回かすることになり,予定していたコースを完走することはできませんでした。
おまけに,ショートカットを何回もしたにも関わらずホテルに到着する時刻は予定を大幅に過ぎていました。
普通だったら「ロングライドに行ってみて自転車の楽しさが分かった!」というような感じでロードバイクに興味を持っていくことが多いんだろうなと思いますが,僕の場合は「自転車ってクッソツラい」という完走しかありませんでした。
このときに,クロスバイクを買ったばかりの別の友人はかなり楽しんでしましたので,「あぁ,僕にはサイクリングは難しい趣味なのかなぁ」という感想が正直なところでした。
初めてのロングライドは本当に散々な結果でしたので,その後しばらくはロングライドはまた避けていました。
ただ,よく「スポーツバイクは1分の1のプラモデル」と言われるように,素人レベルですがクロスバイクのカスタマイズはときどき楽しんでいました。
タイヤを変えたり,バーテープを変えたり,バーエンドバーを変えてみたりと,あまり知識がなくても出来るカスタマイズをしては「ちょっと多摩川でも走りに行くか」と言って10~20km程度はときどき走っていました。
そんな僕がなぜロードバイクを購入するに至ったか
そんな状態でしばらく経ったころ,また友人に走りにいかないかと誘われました。
誘われた当初は「いや!あんなツラい思いして走るとか絶対無理でしょ!」と断固拒否していました。
ただ,そこは友人も察したというか上手く丸め込まれてしまったというか,走りに行こうと提案された場所は霞ヶ浦でした。
三浦に走りに行ったときは,単純に脚力がなく体重も今よりはかなり多かっため,特に坂がツラかったのが印象的でした。
一方,霞ヶ浦は湖の周りをグルっと走るだけですので坂らしい坂はまったくありません。
そういう理由もあって「それなら行ってみようかな」とまたロングライドに行くことにしました。
結論から言うと,この霞ヶ浦のライドがきっかけでロードバイクに興味を持つようになりました。
もちろん,霞ヶ浦に行くまでロクに走っていなかったので,体力が向上していたなんてことは特にありませんでした。
ただ,やっぱり坂がなかったことが良かったのか,比較的ライドを楽しめる程度には最後まで体力がありました。
その中で一番印象的だったのが,少し遊んで(?)前傾姿勢を取って走ってみたことでした。
何となく「前傾姿勢をキツくして走ってみたらどうなるかな?」と思って,上半身を前に倒して走ってみたところ,巡航速度が5km/hほど一気に上がったのです。
そのときに「姿勢でこんなに速度が変わるのか」と思い「じゃあロードバイクだともっと速くなるのかな?」と疑問に思いました。
結局このちょっとふざけて前傾姿勢を取って遊んでみたことが,ロードバイクに興味を持つきっかけになりました。
一度興味を持つと沼にハマるしかないじゃないか
一度興味を持ってしまうと,後は自転車沼にハマっていくだけです。
霞ヶ浦から帰ったその日から,色んなブランドのロードバイクをひたすら見比べていく日々が始まります。
ただ,かっこいいなーと思うロードバイクはやっぱり高くてなかなか購入するには至りませんでした。
当時一番かっこいいなと思っていて,多少無理をすれば買えなくもないかな?と思っていたのは,クロスバイクと同じブランドBianchiのoltre1でした。
黒をベースにグリーンのデカール(文字)のカラーリングが本当にかっこよかったです。
けど,たしか値段が40万円ほどだったため,勢いで買うにはさすがに高いロードバイクでした。
そんな感じで「欲しいなー,でも高いなー,」という日々を過ごしていたところ,たまたま近所の自転車屋に行くと,気になっていたoltre1とほぼ同じカラーリングで,アルミフレームのロードバイクが何と飾られているではありませんか!
そうなったらもう買うしかありません。
すぐに店員に声をかけて,
「これのサイズってどんなもんですか?」
「あー,お客さん(僕)くらいのサイズですよ」
「買います!」
という勢いで即決で購入するに至りました。
以上,僕がロードバイクを購入するに至った経緯をダラダラと書いてきました。
もし霞ヶ浦に行かなかったら,行ったとしてもふざけて前傾姿勢を取ったりしなかったら,おそらくロードバイクを購入することはなかったと思います。
また別のきっかけでいずれ買っていた可能性はありますが。
それでも,自分の中では結構な偶然が重なってロードバイクを買うことになったと思っています。
もし,クロスバイクは持っているけどロードバイクを買うほどではないかなーと思っている人,ロードバイクを買おうとは思っているけどなかなか決断できない人は,ぜひ今の自転車で色々なところに走りに行ってみてください。
そのうち,ロードバイクが欲しくなる経験を絶対にすると思います。
そうして徐々に自転車沼にハマっていってほしいと思いますw