ひとりツール・ド・能登 〜2日目:その1〜 - 加賀百万石ですが何か?

ひとりツール・ド・能登 〜2日目:その1〜

<2日目ルート>

やっと2日目に入ります。

2日目は能登半島をグルッと回って能登島を経由して和倉温泉までの180km程度,3日間で最長ルートの日になります。

まずはパパッと出発の準備を済ませて,ホテル前の邪魔にならない場所で輪行解除です。

脚はすでにバキバキですが,180kmなんて距離は初めてなので気合が入ります。

この日は昨日の朝とは違って良い天気で,朝から海が綺麗です。

そのまま気分よく進んでいると,さっそく海岸線特有の連続アップダウンがやってきます。

そこまでキツい斜度でもなかったのですが,こんな早い段階で脚を消費したくなかったので,インナーローに落としてゆっくり登っていこうとします。

が。

「カラカラカラカラ…」

「あ,リアがローに入らない…。」

まさかのこのタイミングで変速の調子がおかしくなります。変速の調整をしようかとも思いましたが,下手にいじって余計に変なことになるのも怖いし…ということでローが使えないまま頑張って登っていきます。

「…いや!無理でしょ!」

まぁそうなりますね。

ということで,一旦下りてアジャスタをちょっとだけいじってみます。普段変速を調整する時は何となく気分で調整してみて,「あ,逆に調整して余計におかしくなっっちゃった」とか平気でやらかしますが,ここはさすがに慎重になります。

「えーと,ローが入らないってことは,ワイヤーの張りが云々で,ということはアジャスタをこっちに回せばこうなるはずだから何とかかんとか…」

と,無い頭を振り絞って失敗しないように調整してみると,何とか特にトラブルもなく正常にローに入るようになります。何気にこのときは喜びというか安堵というか,ある種の達成感がありました。

その後,また海を眺めているとあの有名な白米千枚田に到着です。

ちょうど足の調子も戻ってきたタイミングでの到着になり,もっと輪島市街地から遠いところにあると思っていたので,少し拍子抜けした感じはありましたが,ここは当然寄り道していきます。

ここはやっぱりなかなか面白いところで,観光に来た感じがありますね。夕暮れ時や夜に来ると,また別の景色が見れそうなので機会があれば観光目的でまた来てみたいです。

何度も言いますが,今日は180km。ゆっくりしている時間なんてあるわけありません。そのため,もう少しのんびりしていきたいと思いつつさっそく出発です。

白米千枚田から少し走ると,とうとう能登半島最先端の珠洲市に入ります。

輪島は子供の頃に一度だけ来たことがありますが,珠洲市は初めてかな?ということで記念に「珠洲市」の看板をとりあえず撮っておきます。

そのまま行くと何と何と大漁の鯉のぼりが。

ちょうどGWだったので,こどもの日の鯉のぼりですかね?

わざわざ写真を撮りに来ているような人も近くにいたので意外と有名?

ここまで沢山の鯉のぼりが並んでいるのはなかなか圧巻で面白いです。

あまりゆっくりし過ぎると後で困ることになるので写真の奥の方まで見に行くことはできずに鯉のぼりを後にします。

そして,ここで今日一番の坂がやってきます。

最大斜度は11%くらいだったかと思いますが,まだ輪島を出発して1時間半ほどしか経っていないこの段階で脚を消耗することになってしまい,なかなかビビります。

とにかく体力を消費しないようにしないように,ゆっくりと登っていきます。斜度はなかなか厳しい部分もありましたが,距離は意外と長くなく,

「あれ,いつの間にか登りきってた」

という感じで登り切ると,何か広いところにやってきます。

「能登半島国定公園」らしいです。

まさか国定公園になっているなんて知らなかったので,何となく記念撮影。やっぱり高台からの海は綺麗です。

ここで,先に登頂していたロード乗りに声をかけられます。

「昨日も会いましたよね?」

「え…?そうでしたっけ…?」

と思いながらその方のロードバイクを眺めてみると,あの有名なバカでかいアピデュラのサドルバッグが目に入ります。

「あ!あのときの!」

あのときの!

そうです。あのトト○岩に気付かせてくれた,ファインプレイロード乗りです。

「あー!会いましたね!」

「昨日はどちらに?」

「輪島の市街地のホテルに泊まりました。」

「やっぱりみんなその辺ですねー。」

「今日はどちらまで?」

「能登半島をグルッと回って和倉温泉までですね。」

「あー,一緒ですね。やっぱりみんなそんな感じですよねー。」

と少し会話した後,そのロード乗りの方は颯爽と出発していきました。

その後,僕はもう少しだけのんびり海を眺めたり,写真をもう少し撮った後に先を急ぎます。

次へ:ひとりツール・ド・能登 〜2日目:その2〜

スポンサーリンク