休職後に復職・退職・転職を経験して考えたこと

休職していた頃のことは、このブログに何本か記事として残っています。ただ、どれもそのときに起きたことや考えていたことを書いたものなので、休職した後に結局どうなったのかは、記事を一つずつ読まないと分からない状態です。

そこで今回は、適応障害で休職してから、一度復職し、転職先を決めずに退職して、AIベンチャーへ転職するまでを順番に振り返ってみます。

先に書いておくと、これはあくまで私の場合の話です。同じような状態でも必要な対応は人によって違うので、診断や治療、休職・復職については、この記事だけで判断せず医療機関などへ相談してください。仕事の悩みや心の不調に関する相談先は、厚生労働省の「こころの耳」でも案内されています。

目次

  1. 休職するまで
  2. 休んだからといって、すぐ元気にはならなかった
  3. 一度復職して、結局退職した
  4. 無職になってからAIベンチャーに転職した
  5. 今振り返って思うこと

1. 休職するまで

休職する直前は、会社から帰ってシャワーを浴びるときに立っていられないほど疲れていました。何も考えていないと急に涙が出ることもありました。当時の様子は、心が折れた後の話自分が壊れるくらいなら仕事から逃げように書いています。

そんな状態だったので、今後のキャリアを冷静に考えるような余裕はありませんでした。この会社に残るか、ITの仕事を続けるかということより、とにかく今の状況から離れたいという気持ちの方が強かったです。

私の場合は、たまたま上司に今の状態を話す機会がありました。そこから産業医との面談と心療内科の受診につながり、そのまま休職に入ることになりました。もともと自分から「しんどい」と言えない性格だったので、このとき正直に話せたことは大きかったと思います。

2. 休んだからといって、すぐ元気にはならなかった

休職が決まったときは、仕事から離れればすぐに落ち着くだろうと思っていました。ところが実際には、仕事を引き継いだ同僚に申し訳ないという気持ちが強く、休んでいること自体に罪悪感がありました。その頃のことは、どれだけ気にするなと言われても休職の罪悪感はなくならないに書いています。

2週間ほど経つと、普段は穏やかに過ごせるようになりました。それでも、上司から届いた復職に関するメールを読んだだけで動悸が起きました。そのときは「もう普通に生活できているのに」と思っていたのですが、今読み返してみると、仕事に対する反応はまだかなり残っていたようです。詳しくは適応障害の後遺症は意外と根深いかもしれないに残しています。

この頃の私には、復職か退職かを急いで決めるより、まず休む時間が必要だったんだと思います。

3. 一度復職して、結局退職した

その後、私は一度復職しました。ところが、なぜか休職のきっかけになった上司の下へ戻ることになり、結局は数か月で退職しました。しかも、次の仕事は決めないままでした。

休職する直前は「IT業界にはもう関わりたくない」とまで思っていました。ただ、仕事から離れて少し落ち着くと、ITそのものが嫌なのか、当時の職場や仕事の進め方が嫌だったのかを分けて考えられるようになりました。

一度復職したことを今どう評価するかは難しいです。ただ、実際に戻ってみたことで、少なくともこの環境で働き続けるのは無理だろうと自分なりに納得できました。

4. 無職になってからAIベンチャーに転職した

退職した時点では、次の勤務先は決まっていませんでした。それまで安全そうな方を選び続けてきた私にとって、先を決めずに会社を辞めるのはかなり大きな選択でした。そのときの気持ちは、人生をリセットしたいと思ったときに書いています。

退職後は、一次産業や伝統工芸、自転車に関わる仕事など、IT以外の仕事も色々と考えました。しばらく何もせずに過ごしていたのですが、2か月ほどで無職生活にも飽きて、何だかんだ就職活動を再開しました。

最終的には、今まで経験してきた人工知能や機械学習の分野で会社を探すことにしました。地元の比較的大きな企業からも内定をもらっていましたが、最終的に選んだのはAIベンチャーでした。

入社直後に関わったのは、すでにプロジェクトが始まりかけているのに、何をするかがほとんど決まっていない案件でした。自分なりにゴールや検証することを整理して進めた結果、多少の問題はありつつも、当初考えていたよりは落ち着いた形で終えることができました。

それまで自分の判断にあまり自信を持てなかったのですが、この経験をきっかけに「自分で考えて動いてもいいのかもしれない」と思えるようになりました。その後の経歴や、大手からベンチャーへ移ることについて考えたことは、30代からの初めてのキャリアチェンジに書いています。

5. 今振り返って思うこと

休職する前の私は、会社を辞めるなら次の仕事も決めなければならないし、ITを続けるかどうかも決めなければならないと思っていました。でも実際には、そんなことを一度に考えられる状態ではありませんでした。

結局、私はまず休み、一度復職し、やっぱり無理だと思って退職しました。それからIT以外の仕事も考えたうえで、もう一度同じ分野を別の環境でやってみることにしました。最初からこの順番を考えていたわけではなく、そのときに決められることを一つずつ決めていったら、後からこういう流れになっていただけです。

もちろん、同じように休職した人へ、復職した方がいいとか、退職した方がいいと言うつもりはありません。ただ、当時の私について言えば、休職した時点でその後の人生まで決めなくてもよかったんだなと思います。