休職して、一度復職して、次を決めずに退職して、4か月無職でいた後に転職しました。その流れは休職後に復職・退職・転職を経験して考えたことにまとめたのですが、肝心の転職活動そのものについては、ほとんど書いていませんでした。
休職したことがある。離職期間が4か月ある。この二つを抱えたまま選考を受けると、どうなるのか。私の場合は、書類には書かず、聞かれたら答えました。そして、聞いてきた会社は落ちて、聞かなかった会社に入りました。
以下は私一人の例です。休職の経歴をどう扱うかは人によって事情が違いますし、体調や復職の判断そのものについては、この記事ではなく医療機関などへ相談してください。
目次
- 職務経歴書には書かず、4か月は空白のまま出した
- 休職したことがあるか、と聞いてきた会社があった
- 嘘をつかなかったのは、作戦ではなく性質だった
- その会社は落ちた
- 落ちた理由は、たぶん一つではない
- 内定が出ていた地元の企業は、自分から断った
- 入った会社は、何も聞かなかった
1. 職務経歴書には書かず、4か月は空白のまま出した
職務経歴書にも履歴書にも、休職していたことは書きませんでした。退職からの4か月も、何かで埋めることはせず、空白のまま出しました。
その4か月に何をしていたかというと、最初の2か月はほとんど何もしていません。無職の間にお金がどう減っていったかは次を決めずに辞めて4か月、お金は実際どう減ったかに書きましたが、資格を取ったわけでも、何かを作っていたわけでもない期間です。書けることが、そもそもありませんでした。
今になって並べてみると矛盾しているようですが、書類に書かないことと、聞かれて嘘をつくことは、私の中では別のことだったのだと思います。書く欄がないものをわざわざ足す気はないけれど、正面から聞かれたら答える。そういう線の引き方でした。
2. 休職したことがあるか、と聞いてきた会社があった
何社か受けた中に、面接ではっきり聞いてきた会社がありました。空白期間について遠回しに探るのではなく、休職したことがあるのか、という聞き方だったと記憶しています。
答えました。休職したことも、その原因が上司との関係にあったことも話しました。
ただ、適応障害という診断名までは直接は言っていません。意図的にぼかしたというより、そこまで言う流れにならなかったという方が近い気がします。病名を出すかどうかで何かが変わったのかは、今も分かりません。
3. 嘘をつかなかったのは、作戦ではなく性質だった
聞かれたら嘘はつかない、というのは活動を始めるときに立てた方針ではありません。就職活動という枠組みより前の、単なる自分の性質です。
嘘をつかないのが立派だと言いたいわけではなく、単純にできないだけです。うまく通る答え方があるのは分かっていましたし、休職の話を出さずに切り抜けられる場面だったとも思います。それでも、聞かれたことに違う答えを返すのは、自分にとって面接よりしんどい行為でした。
同じ性質は、辞めるときにも出ています。退職を切り出した相手は、パワハラ上司ではなくその上の人だったに書いた通り、次が決まっていないことをぶっきらぼうに伝えて、あまり感じのいい辞め方はしませんでした。あのときと同じものが、選考の場でも出ていただけだと思います。
決めていたおかげで良かったこともあります。聞かれたら答えると最初から決まっていたので、選考の間、その点で悩む時間はありませんでした。何を隠して何を話すかを毎回組み立て直すのは、それはそれで消耗すると思います。
4. その会社は落ちた
結果から書くと、休職について話したその会社は落ちました。
因果関係は分かりません。落ちた理由を教えてくれる会社はありませんし、こちらから聞いたわけでもないので、どこがどう評価されたのかは想像するしかない領域です。
5. 落ちた理由は、たぶん一つではない
それでも、休職の話が理由の一つにはなっていたのだろうと思っています。あくまで推測です。
ただ、思い当たることがもう一つあります。当時の私は、地方の支店で働くことにある程度こだわっていました。せっかく地元に戻ってきたので、また出ていく前提の働き方はしたくない、という気持ちが強かったです。一方でその会社は、全国転勤をむしろ広げていく方向でした。
そこが合わなかったのは、面接の場でも何となく伝わっていたと思います。地元に戻ってきた経緯と、その後どうだったかはUターンして9年、地元に戻ってよかったと言えるかに書きました。
だから、休職を話したから落ちた、と単純に言い切ることはできません。休職の話と勤務地の条件が同時にあって、どちらがどれだけ効いたのかは分からないままです。落ちた理由を一つに決めたくなるのは分かりますが、たいてい理由は一つではないのだと思います。
その後、私は転職先で面接をする側に回りました。空白期間を見たときに何を考えているかは面接で毎回「機械学習って何ですか」と聞いているに書いています。落とす理由が応募者に伝わらない仕組みについても、そちらで触れました。
6. 内定が出ていた地元の企業は、自分から断った
同じ時期に、地元では比較的大きな企業からも内定が出ていました。
そちらは、自分から断りました。理由を一言で言うと、人生の先が見える感じがしたからです。入社したらどういう仕事をして、何年後にどのあたりにいて、その先どうなっていくのか。それが何となく想像できてしまいました。
先が見えることを安定と呼ぶのかどうかは、サラリーマンは本当に安定している?でも考えたことがあります。無職で、休職の経歴もあって、内定が出ている会社を断るというのは、条件だけ見れば危ない選択でした。それまでの私は、迷ったら安全そうな方を選び続けてきた人間です。
それでも断ったのは、退職までのあれこれを経て、安全そうに見える場所に入っても同じことになる、という感覚が残っていたからだと思います。
7. 入った会社は、何も聞かなかった
最終的に入ったAIベンチャーでは、休職のことも、4か月の空白も聞かれませんでした。
聞いてきた会社は落ちて、聞かなかった会社に入った。並べるときれいに見えますが、ここから何かを結論づけるには例が少なすぎます。聞かなかったのは経歴に寛容だったからなのか、単に気にしていなかったのか、それとも聞くまでもないと判断されたのか。そこも分かりません。
言えるのは、すべての会社が聞いてくるわけではない、ということくらいです。私の場合、聞いてきたのは受けた中の一社でした。休職の経歴があると全部の選考でそこを問われるのかというと、少なくとも私の経験ではそうではありませんでした。
そして、聞かれなかった会社に入ったことで、休職の話を隠し通したまま働き始めたわけでもありません。聞かれれば答えるつもりでいて、聞かれなかったので言っていない。それだけです。
30代でベンチャーへ移ってからどうなったかは30代からの初めてのキャリアチェンジに書きました。結果として今の働き方につながっているので、あのとき落ちた会社に受かっていた方がよかったとは、あまり思っていません。