仕事をする、収入を得る、周りと協力する。社会の中で暮らす以上、守る必要のある条件はあります。だから、社会に縛られず完全に自由に生きる、という話は現実的ではありません。
一方で、本当は選べることまで「普通はこうするものだ」と決めている場合があります。必要な制約と、いつの間にか借りてきた基準を分ければ、自分で選び直せる範囲が見えてきます。
目次
1. 守る必要のある条件と、思い込みを分ける
生活費が必要、約束した仕事には期限がある、家族との責任がある。こうした条件は、気持ちだけで消せません。
しかし、「一度入った会社には長く勤めるべき」「安定した仕事を捨てるのは間違い」「趣味より仕事を優先すべき」といった考えは、全員に共通する決まりではありません。
まず、法律や契約のように守る必要があるものと、周囲の期待や自分の思い込みを分けます。後者なら、理由を確かめたうえで選び直せます。
2. 「普通は」「せっかく」が出たら立ち止まる
自分の判断を説明するときに、「普通は」「みんな」「せっかくここまでやったから」という言葉だけが出てくるなら、誰の基準なのかを確認した方がよいと思います。
普通だから続けるのではなく、続けることで何を守れるのか。せっかく始めたから止めないのではなく、これからも時間を使いたいのか。理由を自分の生活まで戻すと、同じ結論でも納得の仕方が変わります。
3. 変えられないものと、交渉できるもの
制約は、変えられないか、すぐには変えられないか、相談すれば変えられるかに分けられます。
勤務時間や担当業務は、自分だけでは決められませんが、相談できる場合があります。今すぐ退職できなくても、必要な生活費を計算し、動ける時期を作ることはできます。
全部を壊すか、全部を我慢するかの二択にせず、動かせる部分を探します。
4. 小さな選択を自分へ戻す
社会から完全に自由になる必要はありません。まず、自分で選べる時間や判断を一つ取り戻します。
休日の使い方を自分で決める。気が進まない誘いを一度断る。仕事を変える前に、気になる分野を試す。小さくても、自分の理由で決める回数が増えれば、何を大切にしたいかが見えやすくなります。
そこから何をしたいのか分からない場合は、自分のやりたいことが見つからないときにどう考えるべきかで、嫌なことと試せることから整理しています。会社員という働き方そのものへの違和感は、サラリーマンという生き方に分けて書いています。
社会の条件をすべて敵にするのではなく、本当に守る必要があるものと、選び直せるものを分ける。それが、縛られている感覚を具体的な選択へ変える最初の作業だと思います。