自己肯定感の欠如がもたらす日常の困難

自己肯定感とは、自分を価値のある存在だと認められる感覚のことです。これが低いと、日常のあちこちで引っかかりが出ます。特に人との関わりでは、自分を信じられないぶん、相手の反応に振り回されることになります。

私自身がこのタイプで、そうなった経緯は自分を肯定できない人間の生きづらさに書きました。この記事では、そこから先の話として、自己否定が日常でどう効いてくるのか、対人関係に何が起きるのかを整理します。最後に、自己肯定感を育てる方法としてよく挙げられるものにも触れます。

目次

  1. 自己否定の影響とその連鎖
  2. 肯定感の欠如が引き起こす対人関係の問題
  3. 自己肯定感を育むためのステップ
  4. 最後にいいたいこと

1. 自己否定の影響とその連鎖

自己否定の厄介なところは、気づかないうちに生活のあらゆる面に広がっていくことです。

まず、自分に対する評価が下がります。「どうせ自分なんて」と思っていると、何をやっても満足できません。何かをやり遂げたときでも「もっとできたはず」とか「これは本当に評価されることなのか」と考えてしまって、素直に受け取れない。せっかくの成功体験が自己肯定感につながらず、むしろ「もっと頑張らなければ」というプレッシャーに変わります。

次に、人間関係に響きます。誰かと接するときに常に「自分はダメなんじゃないか」と思っているので、相手のちょっとした反応に過敏になります。相手が不機嫌そうに見えたり、返事が薄かったりすると、「何か悪いことをしたかな」と考えてしまう。そこから相手の機嫌を伺う行動につながっていきます。私も、人と話すときに言葉を選ぶのに時間がかかって、どう思われるかを考えすぎることが多いです。嫌われたくない、失敗したくないという恐れが元にあるのだと思います。

そして、孤独感が深まります。自分を信じられないと、他人を信じることも難しくなります。自分を責める癖がついていると、助けを求めることもできなくなって、「どうせ誰も気にしていない」と思ってしまう。孤独を感じると自己否定がさらに進むので、循環します。

2. 肯定感の欠如が引き起こす対人関係の問題

自己肯定感が低いと、人間関係でかなり苦労します。私自身、今でも悩むことが多い部分です。

まず、自分が他人にどう見られているかが気になって仕方なくなります。会話中に少し沈黙があると、「今の発言が変だったかな」と不安になる。それで相手に合わせようとして、自分の意見を抑えたり、必要以上に笑顔を作ったりしてしまいます。

他人の評価に過敏になると、自己主張が減っていきます。「こんなことを言ったら迷惑かな」「どうせ自分の意見なんて必要ないだろう」と考えて、口に出さなくなる。これが続くと、他人の意見に流されるばかりで、自分が何を望んでいるのかも分からなくなります。私も、自分の意見を出すのが苦手で、周りの顔色を伺いながら行動していた時期があります。自分の人生なのに他人に振り回されている感覚があって、虚しかったです。

信頼関係を築くのも難しくなります。自分を信じられないと、他人の言葉も疑ってしまうからです。「君のことを信じているよ」と言われても、「本当かな、社交辞令じゃないのか」と感じてしまう。この疑いは、どんなに親しい関係でも少しずつ距離を作ります。結局、誰とも本音で付き合えないまま孤独が深まる、という流れです。

3. 自己肯定感を育むためのステップ

ここまで書いてきたことに対して、世の中ではいくつかの対処法が挙げられています。私自身が実践して効果を確認したものではないので、あくまで「そういう方法があるらしい」という紹介として書きます。

一つは、小さなことでも自分を認めることです。今日は少し早く起きられた、仕事でミスを一つ減らせた。そういう小さな成功を、その都度自分で認める。一日の終わりに、できたことを書き出す方法もよく紹介されています。

二つ目は、他人と比較するのをやめることです。得意なことも人生の段階も人それぞれなので、他人の成功と自分を比べても意味がない、という考え方です。理屈としては分かります。ただ、比べてしまうこと自体が癖になっている場合、やめようと決めて止まるものでもありません。

三つ目は、感謝できることを見つけることです。日常の中で「これはありがたい」と思えるものに目を向けると、当たり前のことの見え方が変わるとされています。

四つ目は、失敗を恐れずに挑戦することです。失敗を悪いことではなく経験として捉え直す、という発想です。

正直に書くと、私はこれらを読んでも「それができれば苦労していない」と思ってしまう側の人間です。自己肯定感がないという状態は、そもそも自分を認めるという行為の入り口で詰まっているので、認めればいいと言われても手がかりがありません。

それでも書いておくのは、手がかりが一つもないよりはましだと思うからです。どれかが合う人もいるでしょうし、合わなかったからといって自分がさらにダメだということにはなりません。

4. 最後にいいたいこと

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

自己肯定感の話は、「自分を大切にしましょう」で締められることが多いのですが、それができないから困っているというのが当事者の実感だと思います。私も、この記事を書いている時点で解決していません。

分かっているのに解決できないというのは、それ自体がしんどいことです。ただ、少なくとも自分がなぜこうなっているのかを言葉にできるようになると、いくらか扱いやすくはなりました。原因が自分の性格ではなく、そういう育ち方をしたからだと整理できたことは、私にとっては小さくない違いでした。

同じような感覚を持っている人に対して、こうすれば良くなるとは言えません。ただ、そう感じているのが自分だけではない、という程度のことは書いておきたいと思いました。

自己肯定感が低いままだと、何をやりたいかを考えるところにもなかなか進めません。そこから先、自分で選ぶために実際にやったことは自分のやりたいことが見つからないときにどう考えるべきかに書いています。

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