「生きる意味」と言うと、人生をかけて達成する大きな目的を考えがちです。けれど、そんなものがすぐに見つからないのは不思議ではありません。問いが大きすぎて、何を答えればよいのか分からないからです。
もっと日常的な言葉に置き換えると考えやすくなります。今の生活で残したいものは何か。時間を使っても惜しくないことは何か。明日も続けたいと思うことは何か。その答えを、ひとまず今の生きる意味と呼んでもよいのではないでしょうか。
生きる意味を大きくしすぎない
仕事で大きな成果を出すことや、社会に貢献することを生きる意味にする人もいます。それ自体は悪くありません。ただ、立派に見える答えだけを候補にすると、普通の生活は意味のない時間に見えてしまいます。
食事を楽しむこと、趣味を続けること、誰かと話すこと、一人で静かに過ごすこと。どれも人生全体を説明する答えではありませんが、今日を過ごす理由にはなります。
生きる意味は、一文で人生を説明する標語でなくてもよいと思います。日々の中で自分が大切にしているものを、後からまとめて呼ぶ言葉だと考えれば、少し扱いやすくなります。
人とのつながりも、全員の答えではない
家族や友人との関係に意味を感じる人はいます。一方で、一人で過ごす時間や、自分だけで取り組むことを大切にする人もいます。
「人とのつながりこそ生きる意味だ」と決めると、それに当てはまらない人へ別の正解を押しつけることになります。仕事、家族、趣味、休むことのどれを重く見るかは、人によっても時期によっても違います。
大事なのは、一般的に立派かどうかではなく、自分の時間を実際に使いたいと思えるかどうかです。
答えは更新していい
今は仕事を優先していても、数年後には生活の別の部分が大切になるかもしれません。長く続いた趣味に飽きることもあります。以前の答えが変わっても、当時そこに使った時間まで無意味になるわけではありません。
生きる意味を一度決めたら守り続ける、というルールはありません。今の自分が大切にしたいものを見つけ、変わったらまた言葉にする。その程度の軽さで扱ってもよいと思います。
生きる意味について悩み始めた経緯から詳しく読みたい場合は、生きる意味に悩む人に伝えたいことに全体の流れをまとめています。ここでは、その大きな問いを日常の言葉まで小さくすることだけを考えました。