「生きる意味」なんて悩むだけ無駄?

生きる意味について考えることが、すべて無駄だとは思いません。何を大切にしたいのか、今の生活のどこを変えたいのかが見えてくることもあるからです。

ただ、同じ問いを何度繰り返しても、新しい材料も次の行動も出てこないことがあります。その状態なら、答えを出すことより、いったん考えるのを止める方がよいかもしれません。

目次

  1. 役に立つ悩みと、同じ場所を回る悩み
  2. 問いを小さくしてみる
  3. 答えを出さないまま保留していい
  4. 考えるのを止めても、問題から逃げたことにはならない

1. 役に立つ悩みと、同じ場所を回る悩み

考えた結果、何が嫌なのか、何を残したいのか、次に何を試すのかが少しでも見えたなら、その時間には役割があります。

一方で、「意味が見つからない自分は駄目だ」「ほかの人には答えがあるはずだ」という前提を確認し続けるだけなら、問いが自分を採点する道具になっています。考えるほど材料が増えるのではなく、答えがないことへの焦りだけが増えます。

違いを見る目安は、考えた後に新しい事実や小さな行動が一つでも残るかどうかです。

2. 問いを小さくしてみる

「何のために生きるのか」は、一度に答えるには大きすぎます。次のように、今扱える範囲へ分けた方が考えやすくなります。

  • 今の生活で減らしたいものは何か
  • 反対に、失いたくないものは何か
  • 今週、一度試してみたいことは何か
  • 誰かの期待ではなく、自分が納得できる条件は何か

この問いにも答えが出ないなら、まだ情報が足りないのかもしれません。結論を作るより、気になることを少し試す方が材料になります。

3. 答えを出さないまま保留していい

生きる意味は、締め切りまでに提出する課題ではありません。今は分からない、という状態のまま生活しても構いません。

大きな目的が決まっていなくても、日々の用事はありますし、興味が動くこともあります。後から振り返って初めて、ある時期に何を大切にしていたか分かることもあります。

意味が決まらないまま日常が続くことについては、生きる意味なんかなくても毎日は回るに詳しく書いています。

4. 考えるのを止めても、問題から逃げたことにはならない

答えが出ない問いから一度離れることは、考えることの放棄ではありません。同じ材料を並べ直す時間を止め、生活の中で新しい材料が増えるのを待つことでもあります。

生きる意味を考える時間に、新しい見方や行動が生まれているなら続ければよい。自分を責める言葉だけが増えているなら、今日は結論を出さないと決めてもよい。その判断も、自分の時間をどう使うかという一つの選択です。

生きる意味に悩み始めた経緯と、その後に考え方がどう変わったかは、生きる意味に悩む人に伝えたいことにまとめています。