概要
- DataFrameでの置換処理をforループでやっているが時間がかかりすぎる
- where()を用いて一括で処理できる
where()の引数は「残す条件」
先に一番間違えやすい点を書いておきます。where() の第1引数は置換する条件ではなく、元の値を残す条件です。
df.where(残す条件, 置換に使う値)
条件がTrueの場所は元の値がそのまま残り、Falseの場所が置換されます。名前から受ける印象と逆なので、ここを取り違えると結果が反転します。私も最初は毎回どちらか分からなくなっていました。
逆の動きがほしい場合は mask() を使います。こちらは条件がTrueの場所を置換します。
df.where(df >= 0, 0) # 0未満を0にする(0以上を残す)
df.mask(df < 0, 0) # 0未満を0にする(0未満を置換する)
上の2行はまったく同じ結果になります。読みやすい方を選べば大丈夫です。
解決方法
準備
import numpy as np
import pandas as pd
cols = ['var1', 'var2', 'var3', 'var4']
df1 = pd.DataFrame(np.random.randn(4, 4), columns=cols)
df2 = pd.DataFrame(np.arange(16).reshape(4, 4), columns=cols)
df1
var1 var2 var3 var4
0 -0.083782 0.964222 0.832664 -0.528963
1 0.017696 0.144067 0.093823 0.147779
2 -0.082808 -0.893112 -0.477983 -0.623641
3 0.581019 -1.603081 -0.717007 0.849844
df2
var1 var2 var3 var4
0 0 1 2 3
1 4 5 6 7
2 8 9 10 11
例:df1の要素のうち、負の要素をdf2の値で置換する
"""置換対象.where(残す条件, 代入する対象)"""
df1.where(df1 >= 0, df2)
var1 var2 var3 var4
0 0.000000 0.964222 0.832664 3.000000
1 0.017696 0.144067 0.093823 0.147779
2 8.000000 9.000000 10.000000 11.000000
3 0.581019 13.000000 14.000000 0.849844
例:特定の列だけに対して置換処理を行う
下記の場合、var2列がゼロ以上の場合はvar1列の値を用い、負の場合はvar3列の値を用いた列を作成できる。
df1['var1'].where(df1['var2'] >= 0, df1['var3'])
0 -0.083782
1 0.017696
2 -0.477983
3 -0.717007
Name: var1, dtype: float64
つまずきやすい点
元のDataFrameは変更されない
where() も結果を新しいDataFrameとして返すので、元のDataFrameはそのままです。受け取らないと変更が反映されていないように見えます。
df1 = df1.where(df1 >= 0, df2)
行と列のラベルで対応づけられる
第2引数にDataFrameやSeriesを渡した場合、位置ではなく行名・列名で対応づけて値が取られます。ラベルが一致しない部分は NaN になります。
インデックスがずれている2つのDataFrameを組み合わせようとして、結果に NaN が並ぶ場合はここを疑ってください。位置で対応づけたい場合は、事前に reset_index(drop=True) でインデックスを揃えておくと確実です。
条件を複数指定する場合
条件を組み合わせるときは、and / or ではなく & / | を使い、各条件を括弧でくくります。
df1.where((df1 >= 0) & (df1 < 1), df2)
ここを and で書くと ValueError: The truth value of a Series is ambiguous. になります。理由はValueError: The truth value of a Series is ambiguous.に書きました。
行や列そのものを削除したい場合はpandas.DataFrameで複数行・列を一括で削除するを、Excelファイルの読み込みはpandasを使ってExcelを読み込むを参照してください。